山栗日記

日々のできごと、随想、旧暦の観察記録

歩かないとみつからない 初夏のかおり

さんしょ

今の住まいがある土地は車社会

みんなどこへ行くにも車だ

どちらかというと都会な土地で、車を持たない家庭で育った私は、けっこうどこへでも歩いて行ってたのだけど、こちらに移ってからはついつい車を使ってしまうようになった

 

ところが、どうしてもな理由がないかぎりお出かけをしてはならんという今日日

それでも一日家にいると心身ともに病んでしまうし、徒歩圏内に人ごみになるような場所もない

夕方にぷらぷらとお散歩に出かけるのが日課になっている

 

ここのところは桜や芝桜が見頃だったのでそっちの方にばかり行っていたのだけど、この日は出かけるのが遅くなってしまったので、ごくごく近所をぷらりぷらり

 

そうしたら、なんと山椒の木を発見

 

知り合いの山に山椒の木があって

自由にとっていいよ

と言われているものの、

今年は色々な事情で行くことができなそうで残念に思っていたところ

こんな近所にあるなんて

 

ぷちりぷちりと数枚ちょうだいし

夕飯の肉料理にはらりとのせてみた

 

口の中に広がる

さわやかな初夏のかおり

 

今回のことに限らず、歩かないと出会えないものってたくさんある

 

もともとは歩くのが好きで、歩くと思いがけない出会いがあるからというのも好きな理由のひとつだったのだけど

こちらに来てからは歩いて出会えるものが少ない気がして、ついつい車を使ってしまっていた

だけど、そんなことはなさそう

歩かないと見つからない出会いを楽しみに、意識的に歩くようにしてみよう