山栗日記

日々のできごと、随想、旧暦の観察記録

一生分のくじ運

桜

子を授かるなら女の子がいいなと思っていた

男の子はすでに我が家にいる男子(夫)で手一杯

というのが一番の理由ではないけど、とにかく女の子がほしかった

まだ子の父となる人と出会う前から、もし自分が子を産むことがあったら女の子であってほしいと思っていた

 

自分のおなかに子がいると知って、はたしてどっちなんだろうかとドキドキだった

男の子だったら可愛がれる自信がない…

 

周囲には、男の子だよ絶対と言われることが多かった

男の子を育てているとこしか想像できない とか

そのおなかの感じだと男の子だよ とか

つわりがないってことは男の子だよ とか

 

夫と相談して、おなかの子の性別を知るのは産まれたときのお楽しみにとっておこうということになった

簡単に性別を知る技術があるのはすごいけど、どっちかなと想像して待つ楽しみをとることにした

お産までことあるごとに、どっちかなと想像しあった

 

ただ、楽しみより、どきどきする気持ちのほうが強かったけど

女の子を希望する気持ちが強くて、周囲から男の子だよと言われるたびに、ちょっと気持ちがずーんとなった

名前も男の子のは思いつかなくて困った

ネットで、おなかの子が女の子だった場合にみられる特徴を調べては、あてはまらないようでがっかりした

それでも、男の子かもしれないという覚悟を決められるよう努めた

 

そして迎えた出産

 

助産師さんが「女の子ですよ」と

夫と顔を見合わせて「女の子だって」と喜んだ

嬉しかった

 

だけど、ほんとのほんとに女の子?と信じられなくて

産後数日、諸事情により子の股を見る機会がなく、「本当に女の子なのかしら」と思いながら子の顔を眺めていた

ようやく股を見ても、「女の子のおまたってこんな?男の子じゃない…ね…?」と信じきれず

沐浴で男の子の姿を見て、うちの子は女の子なんだと安心した

 

今回のお産で、一生分のくじ運を使い切ったと思う

それでも全然かまわない

1億円が手に入るより

この子が我が家に来てくれたことのほうが

1億倍も嬉しいから