山栗日記

日々のできごと、随想、旧暦の観察記録

改元と皇位継承と、平成に置いてきたもの

芍薬

現世の人々が初経験する天皇の逝去によらない改元と、皇位継承

とりわけ改元について、ここまで多くの人々が浮かれ騒ぐのは史上初ではないかと推測されるが、死を伴わない行事だからこそ醸成される雰囲気だろう

 

明治や大正の終盤頃の新聞を見ると、天皇の体調変化が日々詳細に掲載され、悲壮な雰囲気が放たれまくっている

そして、一人の死によって起こる改元皇位継承といった事象が、お祝いムード一色にはならないのは当然であろう

 

何事にも変化はあることを学ぶ行事である

 

私は今回のようなノリにうまく乗っかれないたちなので、皆の浮かれっぷりを静観しているだけであった

元号発表の4月1日も、発表があることを忘れていたくらいである

だけれども、それなりの期間にわたって周囲が浮足立っていれば、こちらも影響を受ける

受けることを拒む気はない

 

元号が新しくなるという事に肖って、今まで踏ん切りがつかなかったことにケリをつけることにした

 

かくして、古くてヨレヨレになったパンツを捨てることにしたのだった

病院でズボンを下ろすのに躊躇するくらいヨレヨレだったのだが、しぶとく履いていたのだ

モノを捨てるのが苦手なのである

いくらなんでもというヨレヨレっぷりのパンツであっても捨てられない

でもヨレヨレすぎ

改元するし、捨てるなら今しかない

古いパンツは平成に置いていくことにした

 

平成に置いてくる必要性が高かったものは他にある気がするが、まあよい

もちろんモノを捨てられない性格も、そのまま令和に引き継がれている