山栗日記

日々のできごと、随想、旧暦の観察記録

【雑節】八十八夜

野草

今日(5月2日/【旧暦】3月28日)は八十八夜

二十四節気立春を1日目として数えると、88日目に当たる日である

 

ただし、八十八夜は二十四節気ではなく雑節である

二十四節気も雑節も太陽暦に基づくもので、毎年四季がずれる太陰暦を補完するものであるが、二十四節気が中国で考案されたものであるのに対し、雑節は日本で考案されたものであると言われている

日本に暮らす人々が、自分たちの土地の季節の移ろいに合わせたものが欲しいと思い、雑節を考案したのだろう

 

八十八夜は、霜の季節の終わりや、晩霜への注意となるものである*1

たしかにこの時期は、立夏が近づいて暖かくなって「もう冷えはないだろう」と思って油断していると、急に寒いような日になることがある

実際、その寒さで、播いたばかりのタネや出たばかりの芽がダメになってしまった経験がある

今年も、4月下旬になって寒さが戻り、もこもこのフリースを着て外作業をするような日が数日あった

 

八十八夜は茶摘みの時期を知らせるものだとばかり思っていたが、それだけではない意味があったのだ

むしろ地域によっては、八十八夜が茶摘みに最適な時期とは限らないし

 

自分の住む地域では、八十八夜が「もう遅霜はないよ」という目安になるか「晩霜に注意しよう」という目安になるか知っておくと、畑仕事だけでなく、冬服や春服の片付け時やなんかを予定するのに使える気がする