山栗日記

日々のできごと、随想、旧暦の観察記録

小笠原の海で冷え性の深刻さに気づく

海

5月に小笠原諸島へ行った

前に奄美大島へ行ったとき、海に入るには微妙な季節だったこともあってダイビングをしそびれて、それが心残りだったので今回は絶対にスキューバダイビング体験をやると決めていた

5月なら関東地方でも気温が上がって最近では夏日になるようなこともあるから、南国小笠原なら、もう海に入る適期だろうと考えていた

 

ところが、行きの船で一緒になったガイド職の人から、小笠原の海は今が一番冷たいと聞く

なんと!

それでも、ウェットスーツを着るし、外気温は高いから大丈夫だろうと高をくくっていた

 

迎えたダイビング体験当日

ウェットスーツを着て、いざ海へ!

 

…ひゃーん、つめたい……

 

体験ダイビングなのでボートからロープを伝ってそろそろと潜水していくのだが、じわじわと冷たさがしみてくる

よろよろと海底散歩をし始めると、なんと所々で猛烈に冷たい海水が流れてくるではないか

水に浸かっているところに、氷水が流れてくる感じ

 

ちょっと気分が悪いように感じたけど、水に潜っているし、ボンベの空気だし、重りがお腹に食い込んでいるし、こんなもんなのかなと思い、ガイドさんに「大丈夫?」と聞かれても「大丈夫」と答える

 

だけどだんだん気分の悪さがつのってきて、その理由が寒さかもということに気づいた

とにかく寒くて歯が噛み合わないし、体の奥がぎゅっとなった感じがするし、トイレに行きたい

魚よりトイレ

 

しかし、ここでダメと言うと一緒に潜っている人も上に上がらないといけなくて迷惑をかける

でも寒い

と思っていたら、上がる時間になった

 

はー、助かった

 

と思ったのもつかの間で、ボートに上がっても寒い寒い寒い

ガイドさんが熱いお茶を出してくれたけど、手も口もガクガクしてうまく飲めない

しかもトイレに行きたいし

 

ボートが岸に戻るまでの間、早く早く早くーと念じ続け、着岸したらトイレに猛ダッシュ

やばかった

 

だけど、こんなに寒がっていたのは私だけ

他の人は、寒いといえば寒いけど、そんなに凍えるほどでは…という感じであった

 

翌日、懲りずに海水浴をすることにした

今度は湾の浅瀬でちゃぷちゃぷする程度だから水着でオッケーでしょと、またしても高をくくっていた

ら、ひゃーつべたい!

太陽が燦々と照っているのに、海水の冷たさ何これ

ここは南国じゃないの?

一瞬にして体の芯まで冷えきり、ガクガクしながら岸に上がるが、日陰だと震えが止まらない

やむなく日に当たるがそれでも震え、日焼けは気になるけど本当に寒くて日に当たり続けた

結果、重度の日焼けをして、いまだに肌が痛むという後遺症

 

この体験から得たのは、海水ナメたらあかんということと、自分が思っている以上に冷え体質だということである

 

思い返すと、冬の寒さが苦手で、スキーや雪山なんかへ行くと一人だけやたらと寒がっていた

我慢が足りないだけかと思っていたのだけど、耐性が低かったみたい

 

最近原因不明の身体の不調が続いていて、あれこれ調べると、冷えが一因で起こるとされるものが多い

だけど自分では冷え性ではないと思っていたので、他に原因があると考えていた

ところが、小笠原の海での一件により、冷え性、しかも重度のということが明らかになったのだった

 

これまで“冷えとり”を軽視していて「何でもかんでも生姜を入れるな!」とか「夏にも靴下5枚って…」とか思っていたのだけど、妙齢の女性が盛んに冷えとりにこだわるのをようやく理解

冷えとり大事だわ

ということで、遅まきながら冷えとりデビューを決めた

 

なんて言いながら、アイスクリームを食べたりコーヒーを飲んだりしてしまっているので、自分で自分に反省を促すために今週のお題に乗っかって記事にしてみた

 

今週のお題「海」