山栗日記

日々のできごと、随想、旧暦の観察記録

こぢんまりした楽しい暮らしを目指して

花とちょうちょ

先日、作家の金原ひとみさんのインタビュー記事を読んでいたら、昨年まで暮らしていたフランスの人たちについて

フランス人は日常の中で充足していました。のらりくらりと仕事をして、ほどほどパスタを食べ、ワインを飲み、友達と話せばそれで幸せだという。(中略)考えてみれば、日常を送るだけでは満たさない方に病理を感じる

と語っていて、そうそうそれよと強く頷いた*1

 

学生の頃から毎年一緒に旅行へ行く友人がいたのだが、彼女が子どもを授かり、自由気ままに旅行へ行くことが難しくなった

そんな時にカフェでお茶をしながら、旅行に行けなくても、日常の中で小さなしあわせを見つけて楽しく暮らしたいねという話になった

 

旅行は楽しい

日常とは異なる場所で、異なるものを食べ、異なるものを見る

非日常の体験ができて刺激的

日常を忘れられる麻薬のようなもの

 

だけど、というか、だからこそ、日常を楽しくして、旅行に行かなくても(麻薬なんかなくても)満ち足りた生活を送れるのがいいんだと思う

 

旅行は国内外を問わず異文化を知るために大切な活動だと考えているので、可能な限りじゃんじゃんしたほうがいいと思っている

その一方で、日々の生活も大切にして日常の中でしあわせを感じられる暮らしがしたい

私は相変わらず自由気ままに動けて、ふらりと旅行に行っているけれど、日々の生活も楽しもう

 

実際はなかなか難しいけれど、記事を読んで改めて思いを強くした次第

 

こぢんまりした楽しい暮らしを目指して

*1:記事:朝日新聞2019.6.12(水)夕刊