山栗日記

日々のできごと、随想、旧暦の観察記録

3ヶ月になったら という言葉を頼りに

こいのぼり

子が産まれて、最初の1ヶ月は大変だった

おむつを替えて、お乳をあげて、あやして、寝かしつけて

ずっと赤子と一緒にいた

自分は乳製造マシーンと化したなと思った

座りっぱなしで、おしりが痛くなった

 

家事は母がやってくれたので、その点はすごく楽をさせてもらったのだが、逆に、自分で再び家事ができる日が来るようになると思えなかった

歯磨きもろくすっぽできないし

お風呂もゆっくり入れないし

本も読めないし

 

そんなことを助産師さんに話したら

「3ヶ月になる頃には、ぐっと楽になるからね」

と言われた

 

3ヶ月

 

果てしなく先のことのように思えた

子が3ヶ月になったら楽になるとも思えなかった

 

それでも

3ヶ月になったら

という言葉を頼りに、子の世話をし続けた

 

そしてその3ヶ月が迫ってきた頃、

本当に3ヶ月になると楽になりそうだなと思えてきた

 

あくまでも新生児期に比べての話で、大変なことはまだまだずっと続くだろう

それでもあかちゃんが段々と外の世界に慣れてきて、生活のリズムが出来てきた

それにともなって私の生活も、人間らしさを取り戻せそうな気がしてきた

 

今はこの子と過ごす毎日がとても楽しい