山栗日記

日々のできごと、随想、旧暦の観察記録

田んぼの様子見 草取りと泥虫

田んぼ

今年から田んぼを借りているのだが、遠いところにあって頻繁に見に行くことができない

それでも将来的には自力で米作りをしたいという野望があるので、せめて月に一度くらいは様子を見に行きたいと思っていて、梅雨空の隙をついて行ってきた

 

苗を植えてから一ヶ月も経つので、それなりに育っているかと思いきや、意外にちいさい

田植えをした時とあまり変わっていないような

写真で見比べると多少違うが、本当に多少

だが、苗を引っ張るとしっかり固定されていて、このひと月は下に伸びる時期だったのだろう

 

それより、田んぼに着いて一目見るなり感じたのが「黄色っぽい」

枯れているように見える

えー…

と思っていたら、地元の方に「泥虫がついちゃったよ」と言われる

稲をよくよく見ると、黒いぽつぽつが付いている

雨で泥が跳ねたのかと思いきや、どうやら虫らしい

ドロムシ

泥虫は正式にはイネドロオイムシと言い、この時期の稲にはその幼虫が付くようだ*1

 

「農薬かける?」と聞かれるが、無農薬希望

ためらっていると「農薬をかけなくても、あと5日もすればいなくなるけどね」とのこと

そのままにした場合、収穫が他より1週間くらい遅くなるけど収穫できるらしい

気になるなら箒で払い落すといいけど、しなくても大丈夫と言われたので、今回はこのまま様子を見ることにした

 

田んぼ周りの草刈りは、地元の人たちがしてくれた後だった

草刈りをする気満々で行ったので、ちょっと拍子抜け

 

草刈りは、だいたい3回すればいいらしい

1回目は田植え前、2回目は田植えから1ヶ月後の6月末~7月上旬、3回目は田植えから2ヶ月後の7月末~8月初旬

あとは稲刈りの直前に、歩く部分だけ草刈りをするそうだ

もっと頻繁に草を刈らないといけないと思っていたのだけど、そうでもないみたい

 

今日はやることもなく、じゃぁもう帰るかと思ったところで、別の地元の方が来て「稲周りの雑草はとったほうがいいよ、栄養を取られちゃうから」と言われる

先に見てくれた人には「雑草はほとんどないから大丈夫」と言われていて、人によって考え方が違う

 

はるばる田んぼまで来て何もせずに帰るのもつまらないので、雑草取りをすることにした

すると、けっこう取れるもんですな

そんなに生えていないと思ったけど、田んぼに入ると水の中の雑草までよく見えるので、取っても取ってもという感じ

ついでに泥虫を手ではたき落とそうとするも、頑固にこびりついて落ちない

まさに泥汚れといったところ

 

こうした地味で地道な作業をしていると、農薬を使いたくなる気持ちがよくわかる

効率よく楽に生産性が上がったらいいよね

世の中全てがそういう流れだし

だけれども、それによって失われているものが多くあると思っている私としては、自分で自分のためにやる米作りくらい、手間ひまかけて自分の気の済むようにやってみたい

ここの田んぼの管理をしている方は、かなり自由にやらせてくれるのでありがたい

 

次はまたひと月後

生育が楽しみ